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Maruta × 山田洋次 器展<会期終了しました>

*この展示は終了しました*

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2022年7月に、Marutaでは薪火料理を提供している「器」に光をあてた企画を行います。

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<開催概要>
■2022年7月の土・日 ランチ / ディナー(完全予約制)
7/2(土)、3(日)、9(土)、10(日)、16(土)、
17(日)、23(土)、24(日)、30(土)、31(日)

*期間中コースのご予約をいただいたお客様に向けた企画となります。
ご予約はこちらよりお願いいたします。
*販売は在庫が無くなり次第終了とさせていただきます。
*第1週目の7/2(土)は作家在廊日(予定)となります。
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滋賀県信楽の地にて作陶されている、山田洋次さん。スリップウェアと呼ばれるイギリスの古い手法に心惹かれ渡英、現地で学んだ後信楽の地に窯を構え、道具的な陶器の持つ形と素材の特性を生かした無理のない即興的な手の動きによる痕跡(模様)を重要な要素と解釈し、身近な原料と窯でスリップウェア的な陶器の制作に取り組んでいらっしゃいます。今回の企画に合わせてMarutaのシェフ石松自ら信楽の地を訪れ山田さんのお話を聴き、その手仕事やその地の自然に触れてきました。その時の体験も踏まえながら、Marutaで日々向き合っている季節の素材や自分達で採取してきた野生の素材、庭のハーブや野草、自家製調味料などを使い薪火で仕立てた料理を乗せて提供いたします。期間中は山田さんの器を実際に手に取ってご購入いただくこともできます。初日7/2(土)は山田さんご本人もいらっしゃる予定です。

また、7/1(金) ~ 5(火) は西麻布のギャラリー桃居さんでも山田さんの展示を同時開催しています。
http://www.toukyo.com/exhibition.html

 

山田さんの自宅兼工房を拝見させていただきながらお話を伺う中で、業種は違えど山田さんの作陶に対する姿勢や土や火への向き合い方と、Marutaの食材や素材への向き合い方に共通点を感じることもありました。どちらも自然の一部を切り取り素材に寄り添いながらその声を聞き、ある部分は手間暇を加えコントロールしつつも、最後には炎に任せてゆく。Marutaとしても初の試みとなりますが、器も含めて素材の一つひとつやそれらの醸し出す雰囲気を味わっていただけると幸いです。

以下、山田さんの言葉です。


淡々と仕事を続けていると、未だに気付きがあると同時に忘れてしまっていた事も思いだします。日々の流れの中で作ったものは最後に焼く工程があることで益々自分の手から離れていきます。
窯出しする時には、これ良いな。好きだな。とは思いますが、自分のものという感覚は殆ど無くなっています。Marutaでの最初の展示という事で、僕も初めてスリップウェアを見た時、模様を付けた時の感覚を思い出せればと思っています。